【書籍紹介】【要約】自分の価値を高める!転職時におすすめの書籍 3選

仕事

今回は、現在の仕事で悩みを抱える方や転職を検討されている方に、転職を考える上で、参考になる本を3つご紹介したいと思います。
実際に、僕も転職の際に参考にした書籍ですので、少しでも参考になれば嬉しいです!

転職の思考法

かなりベタな書籍ですが、最初に紹介するのは、北野唯我さん著の【転職の思考法】です。
この本の中では、転職者に向けた会社選びの3つの基準として、以下が挙げられています。

転職者に向けた会社選びの3つの基準
  1. マーケットバリューは上がるか
    マーケットバリュー = 技術資産(専門性と経験) × 人的資産(人脈) × 業界の生産性(1人あたりの粗利)
  2. 働きやすいか
    社内の雰囲気が良く、人間関係が良いかといった働きやすさは、マーケットバリューと一致する。
    上手くいっている会社は働きやすいということ。
  3. 活躍の可能性は十分か
    どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているか?を確認する。

また、仕事をする上では、「好きなこと」や「心からやりたいこと」が見つからない人は、それを探すのではなく、「どんな人でありたいか」「どんな状態でありたいか」を大切にした方が良いと書かれています。
さらに、現状の仕事を変えるべきか悩む方へのアドバイスとして、「緊張と緩和のバランス」が適切かを以下の方法で見極めることが必要と書かれています。


緊張と緩和のバランス

半年の間に強い緊張を感じた場面を書き出してみる。

  • 悪い緊張が10以上ある → 職場を変えたほうがいい
    ※悪い緊張:売上成績を上げろ等、社内からもたらされている緊張
  • いい緊張が3つ未満 → より難しい業務ややったことのないことに挑戦する
    ※いい緊張:競合とのコンペやクライアントへのプレゼンなど、社外からもたらされる緊張





「いつでも転職できる」を武器にする

次に紹介するのは、松本利明さん著の【「いつでも転職できる」を武器にする】です。
本書は、転職する方法ではなく、市場価値を高めるためにどうすべきかが掛かれた本になります。

本著では、一貫して仕事をする上で大切なこととして、自分の「強み」や「実績」、「好きなこと」「やりたいこと」で勝負するのではなく、自分に「向いていること」を認識し、武器にすることが大切と書かれています。

そして、向いていることは、人から感謝されたことを基準に考えれば見えてくるとのこと。

自分軸で考えるべきキャリアの3つの視点
  1. 事業のライフサイクルで自分がフィットするのはどのフェーズか?
    ※事業のライフサイクル:導入→成長→安定→衰退・再展開
  2. 自分にあった居場所(業界・職種・会社)はどこか?
  3. 1と2で絞った場所で、「自分のキャラ」で活躍し、成長する(=市場価値を高める)


事業のライフサイクルのフェーズで求められる人材タイプ(引用)
市場価値を上げる方法
  1. 業界内で価値を上げる方法
    → 業界の王道の仕事 × 一番困っている仕事
    例) IT業界における技術職出身の人事 等
  2. 同じ職種内で価値を上げる方法
    → 同じ職種でも、3年に1度は役割か居場所を変える。
    例)人材業界大手4社で働いた社内情報システムエンジニア、採用・労務・研修など経験した人事 等
  3. 会社内で価値を上げる方法
    → 戦略的に子会社に移り、経営感覚を高める訓練をした後、本体へ戻るか社外へ転職
    ただし、この方法は、「急成長していて勢いがある会社」か「大企業」に限る





教養としての投資

最後に紹介するのは、奥野一成さん著の【教養としての投資】です。
基本的には、株式投資について書かれている本なのですが、資本家と労働者の違いや、自身の時間や能力をどこに「投資」していくべきかについても書かれており、株式投資を経験することで得られる知識が、ビジネスパーソンにとって重要な視点を与えてくれると感じたので、ぜひご紹介したいと思いました。以下、個人的にタメになると思った部分を抜粋させて頂きます。

労働者と資本家

・労働者
自分の時間と才能という自己資産を、他の誰かから搾取されているのと同じ。稼ぎだって、結局は自分の時間を切り売りしているようなもの。時間×時給しか稼げない。
求められる能力といえば、言われたことに対して文句を言わずにこなし、与えられた課題に対する正解を探して求める力でしかない

・資本家
他人の才能と時間を使う立場。自分で課題を見つけ、変革する力を持っている。その力を発揮するため、物事を構想する力に加えて、産業構造を理解し、広く世界を知ろうとする意欲を常に持っている。

転職するときに持つべき資本家視点

転職先候補の会社を、以下の様な、もしA社株式を買うとした場合に調べなければならない論点をまとめて、株主の視点で分析する。
転職先が投資するに値するか判断した上で、転職先を絞る。

  • A社が属している産業構造はどうなっているのか
  • A社の競争力の源泉はどこにあるのか
  • 長期的な潮流はあるのか、など

現在の労働者意識から変わる方法

対応する力ではなく、自ら問題を発見して行動する力が必要。
自分が持っている才能を搾取されるのではなく、「自らアピールして自分の才能を誰かに売ってやろう」に変える。
「他人に働かされている」というマインドセットを、「自分が働いている」に切り替える。
広い視野で世の中のビジネスに目を向けることで、自分自身が働く以外にも収入を得る術があることに気づく。





転職時に考えたこと

以上で紹介させて頂いた本の内容などを踏まえて、僕が実際に転職する際に考えていたことをご紹介したいと思います。

1つの会社でしか働いたことがないことがリスクだと感じた
  • 視野、技術、思考が狭くなる
  • その会社を通じてしか、社会が見れなくなる
  • 社会の要求に対し、価値を生み出すことが本来の目的にも関わらず、会社からの要求に応えられることが重要だと勘違いしてしまう
僕が転職先を選んだ基準
  • 【投資の観点】
    成長が期待できる業界/会社か、 株式市場/投資家の評価、製品の強み等から自身の時間を投資するに値する会社か。
  • 【グローバル】
    真にグローバルな企業か(日系で) 海外の売上比率が高いこと、経営層が日本人だけでないか等
    既に、海外との繋がりは確実に避けられず、密に仕事をすべきと思っていたため。
  • 【業務内容】
    企画戦略業務に取り組めるか 事業/社会貢献といった広い視座が必要な業務か。


以上、3作をご紹介させて頂きました。
現在の仕事で悩みを抱える方や転職を検討されている方は、一度ぜひ手に取って読んでみることをおすすめさせて頂きます!

また、他ジャンルのおすすめ書籍や、本要約アプリFlierを紹介する記事も上げています。
ほんの少しかもしれませんが参考になれば嬉しいです!

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