人と違って劣等感を感じる…そんな方は、自分の責める前に、まずは内向型診断テストをしてみてはいかがでしょうか。
今回は、マーティ・O・レイニーさんの「内向型を強みにする」で書かれていた内向型と外向型の傾向診断をご紹介したいと思います。
人と違う自分は異常?
私はこれまでの人生で、以下のようなことを言われたり、感じたりしてきました。
- 不愛想、感情がわからない。楽しいかどうかわからない
- 物静かで掴みどころがない
- 黙々と一人で作業しがち
- 話すときに相手と目線を合わせられない
- 人から注目を浴びるのが苦手
- 大人数の会話や飲み会が苦手
- 人前で話したり、プレゼンするのが苦手 など
それらを言われると自分が異常なのではないかと疑い、自信をなくしたり、無理に人に合わせて行動したりして、非常に疲れたり、上手く行かなかったりすることが多々あり、私の人生では、常に人と違うことがプレッシャーになっていました。
ただ、自分の特性を知り、ありのままの自分でも、社会から評価されることを知った今は、無理に合わせる必要もなく、ありのままの自分でいることが、自分にとっても他者にとっても、良いことだと気付けるようになりました。
そこで今回は、まず簡易的にご自身が、内向型なのか?外向型なのか?傾向を知ることが出来るチェックリストをご紹介したいと思います。「普段の自分に当てはまるかどうか」で、〇か×かを判断してみてください。
内向型or外向型 傾向診断チェックリストのご紹介
- 休息が必要なときは、グループで過ごすよりも、自分だけか、二、三人の親しい人と過ごすほうが好ましい。
- プロジェクトに携わるときは、細切れでなく、まとまった長い期間を与えてもらうほうがいい
- 話をする前に予行演習を行うことがよくあり、ときには自分用にメモをつくる。
- 概して、話すより聞くほうが好きだ。
- 人から、物静かだ、謎めいている、よそよそしい、冷静だと思われることがある。
- 祝い事は、大きなパーティーを開くより、ひとりの人か、数人の親しい友達だけでしたい。
- 通常、返事をしたり、話したりする前には、考えなくてはならない。
- たいていの人が気づかないような細かなことに気づく。
- ふたりの人が喧嘩をした直後には、緊迫した空気を感じる。
- 何かすると言ったら、ほとんどの場合、そのとおり実行する。
- 仕事に締め切りや緊急性があると、不安を感じる。
- あまりに多くのことが同時進行していると、朦朧(もうろう)としてしまう。
- 何かに参加するかどうか決めるのは、しばらく見学してからにしたい。
- 長期的な人間関係を築くほうだ。
- 他人の邪魔をするのは好きでない。邪魔されるのも好きでない。
- たくさんの情報を取りこんだときは、整理するのにしばらく時間がかかる。
- 刺激の多すぎる環境は好きでない。世間の人がなぜホラー映画を見にいったり、ジェットコースターに乗ったりするのか、さっぱりわからない。
- 匂い、味、食べ物、天候、騒音などに強い反応を示すことがある。
- 創造的で想像力に富んでいる。または、そのいずれかである。
- たとえ楽しんだとしても、社交的な催しのあとは消耗してしまう。
- 人を紹介するより、紹介されるほうが好きだ。
- 人のなかや活動の場に長くいすぎると、不機嫌になることがある。
- 新しい環境には、しばしば居心地の悪さを感じる。
- 人に家に来てもらうのは好きだが、長居されるのは好きでない。
- 怖くて折り返しの電話をかけられないことがよくある。
- 人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある。
- ゆっくりと、あるいは、とつとつとしゃべる。疲れているときや、考えながら話そうとしているときは、特にその傾向が強くなる。
- ちょっとした知り合いは、友達とは考えない。
- きちんとしたかたちになるまで、自分の作品やアイデアは他人に披露できないと感じる。
- 周囲の人に、自分で思っているより頭がいいと思われて、驚くことがある。
引用元:書籍「内向型を強みにする」
判断基準
上記チェックの結果、当てはまる数(〇の数)によって、以下の傾向がある様です。
20~30:完全な内向型。
したがって、あなたにとっては、自分のエネルギーの流れを維持する手段と自分の脳の情報処理の方式を理解することが極めて重要だ。あなたは 、自らの考え 、印象 、希望 、価値観を通して世の中とかかわっている 。外部の環境に左右されてはいない 。
10~19:中くらいに位置する。
ちょうど両利きの人のように 、あなたは内向的でも外向的でもある 。おそらく 、ひとりになりたいという気持ちと 、外出して人と交わりたいという気持ちの板挟みになることがあるだろう 。したがって 、自分が確実に元気づくのはどんなときなのかに留意することが 、とても大切である 。あなたは 、独自の考えや感情と他の人の基準の両方に基づいて判断を下す 。そのため広い視野が持てるが 、ときに物事の両面を見てしまい 、立ち往生する場合もある 。エネルギーとバランスを維持するため、自分の気質を評価できるようになることが大切だ。
0~9:外向型寄り。
あなたは 、他者の価値観や現実に照らして 、判断を下す 。また 、現実の枠のなかで働いて 、変化をもたらす 。中年に近づき 、体力が衰えてくると 、人と会うのをちょっとやめて 、ひとりになりたいものの 、何をすればよいのかわからないという状態におちいり 、驚くことがあるかもしれない 。孤独が必要になったとき何をするのが自分にとって最良なのか 、思い出すすべを身につけるといいだろう 。そのためには 、あなたは内向型のスキルをもっと学び 、外向型のスキルとのバランスをとらなければならない 。
引用元:書籍「内向型を強みにする」
また、自身だけでなく、友人など他者からも評価してもらうと、自己評価と一致しないことがあるので、その場合は異なる意見を認識する必要がある。
ちなみに
私は、24個当てはまっていました。
また、私自身、他人との違いに悩み、発達障害や精神疾患などを疑った時期があり、心療内科など医療機関にて診察して頂きましたが、病的な疾患は特にないということで、人と違う部分はあるものの、あくまで正常な範囲内での特性との診断でした。
あくまで気質としての内向型と知ってから、人と違うことに負い目を感じることが非常に少なくなり、他者からの言動も気にならなくなりました。その結果、自身の強みを発揮することに注力できるようになったことで、転職前の会社でも、現在の会社でも、相対評価の評定の中で一番上の評価を継続的に頂け、信頼されていると個人の裁量が大きくなり、非常に働きやすくなったと感じています。
ぜひ、まだご自身の特性に自信がない方は、まず知ることから始めてみてはいかがでしょうか。