これから自転車を始めようとしたり、新しい自転車に買い替えようか迷っているときに、フレームの素材はアルミにしようか、カーボンにしようか、コンポはULTEGRAにしようかDURA-ACEにしようかなど、選択肢が多くて迷っている方も多くいらっしゃると思います。
結論から言って、高級ロードバイクはおすすめしません。10万~15万円程度のロードバイクで十分だと考えています。
ただし、初心者でもプロレベルやアマチュアトップレベルを目指したりする場合は、例外ですので、悪しからずご了承ください。
筆者の愛車歴
これまで、自転車ロードレース競技用にカーボンロードバイク2台、アルミロードバイク1台、ツーリング用のアルミロードバイク1台を所有してきました。
ツーリング用のアルミバイクでは、ハワイまで輪行し、野宿しながらキラウエア火山も登頂したり、九州を一周旅行したりもしました。
そして、ロードレースでは、最高成績が大学の全国大会で11位という、なんとも中途半端な成績ですが、自分なりには本気で取り組んでいたりもしました。
【1台目】【ロードレース用】GIANT TCR 2009年モデル
スペック | 詳細 |
フレーム | ALUXX SL-Grade Aluminum (=アルミ) |
フォーク | Advanced-Grade Composite, Alloy Column (=カーボンフォークにアルミコラム) |
変速系 | SHIMANO 105 |
クランク | FSA GOSSAMER MEGAEXO |
ブレーキ | SHIMANO TIAGRA / 105 |
ホイール | 不明 |
購入価格 | 約9.5万円 |
約9.5万円で変速系のコンポはSHIMANO105が付いてきて、当時かなりコストパフォーマンスの良いロードバイクだった記憶です。
アルミなので扱いやすく、乗り味にクセもなかった記憶で、もちろんレースでも十分使えるロードバイクでした。
【2台目】【ロードレース用】ORBEA ORCA 2010年モデル
スペック | 詳細(フレーム単体販売なので、僕のカスタマイズを記載) |
フレーム | カーボン |
フォーク | カーボン |
コンポーネント | SHIMANO ULTEGRA |
ホイール | DURA-ACE |
購入価格 | 約50万円 |
1台目から2台目でかなりランクアップしました。正直、見た目に一目惚れして決めたのは大きいと思います。
見た目には大満足していましたが、このロードバイクに乗れば速くなれると思っていたのが大きな間違いで、TCRに乗っていた時から、全く実力は変わりませんでした笑。
また、フレームが押せば凹むほど、繊細なフレームをしており、車に乗せたり、輪行したりするときは、かなり気を遣わなければなりませんでした。
【3台目】【ツーリング用】GIANT ESCAPE R3
スペック | 詳細(改造した仕様) |
フレーム | ALUXX-Grade Aluminum (アルミ) |
変速系 | SHIMANO 105 |
クランク | FSA GOSSAMER MEGAEXO |
ブレーキ | SHIMANO TIAGRA / 105 |
購入価格 | 約3万円 (ESCAPE R3を中古店で購入した代金のみ) |
ESCAPE R3自体はロードバイクではなく、クロスバイクですが、1台目のTCRの部品をすべて移植し、ロードバイク化していました。
目的としては、ツーリングをしたかったので、キャリアを付けるダボ穴がある自転車が必要だったので、中古店で購入して改造しました。
約3万円と非常に安く買えたのが良かったです。
【4台目】【趣味用】Canyon Aeroad CF SL Disc 8.0 Di2 2020年モデル
スペック | 詳細 |
フレーム | カーボン (エアロ仕様) |
コンポーネント | SHIMANO ULTEGRA Di2 |
ホイール | DT Swiss Arc 1400 Dicut 62mm |
購入価格 | 約53万円 |
「エアロバイク」「ディスクブレーキ」「Di2(電動コンポ)」に乗りたくて購入したロードバイクです。
レースに出ることを目標にしていたのではなく、休日に少しロングライドできればいいなと思って購入しました。
ただ、ほんとにたまにしか乗らないのでDi2の充電を忘れ、目的に向かう途中で変速が出来なくなり、目的地まで行けず引き返さざるを得なくなったこともありました。
また、ディスクブレーキの調整もキャリパーブレーキに比べ微調整が難しく、ストレスを感じることも多々ありました。
初心者に高級ロードバイクをおすすめしない理由
ここでは高級ロードバイクとは、以下の仕様が含まれると定義したいと思います。
・カーボンフレーム
・ディスクブレーキ
・カーボンホイール(ディープリム&ローハイトリム)
・電動コンポーネント
【1つ目の理由】カーボンフレーム・ホイールは扱いづらい
軽量化するために、作りが非常に繊細になっています。
そのため、輪行する際などは非常に気を遣わなければなりませんし、落車した際にはフレームやホイールが真っ二つに割れる危険性もあります。
また、軽量化を期待してカーボンを選ばれる方もいるかと思いますが、はっきり言ってフレームの軽量化はほとんど効果は無いと思います。
もし、効果を期待するなら、ホイールに投資した方がいいかと思いますが、それでも4~5万円のホイールで十分だと思います。
【2つ目の理由】ディスクブレーキはメンテナンスが難しい
キャリパーブレーキに比べ、ディスクブレーキのメンテナンスは、特殊な工具が必要になります。
そうすると、自転車店にお世話になることになるかと思いますが、街の自転車店で対応できるところはほとんどなく、ロードバイク専門店に行く必要があります。
また、ブレーキ調整は好みがあることが多いので、頻繁に微調整を行いたくなる部分だと考えていますが、自分で微調整できないとなると、自転車に乗っている間にかなりのストレスが溜まりました。
【3つ目の理由】ディープリムホイールは危ない
ディープリムホイールは軽量化のために、カーボンを使用しているものが多いと思います。
ディスクブレーキなら問題は無いですが、そもそもディスクブレーキはおすすめしていないので、ここではキャリパーブレーキに絞って書きたいと思います。
カーボンディープリムホイールで、キャリパーブレーキだとブレーキシューが特殊なものを使用しないといけないかと思います。
これが厄介で、晴天時であれば比較的問題ないものの、雨が降るとブレーキの効きが一気に悪くなり、事故の危険性が高まります。
また、ディープリムはローハイトリムに比べ、少なからず横風の影響を受けやすいので、大型が横を取ったりしたときに煽られやすくなる危険性があります。
【4つ目の理由】電動コンポーネントは充電を忘れると変速できない
当たり前のことを書いていますが、初心者でごく稀に乗る程度だと、充電せずに乗ることが多くなってしまいます。
当然充電する習慣は身に付かず、自転車に乗ってしばらくしてから、変速できなくなった段階で気付くことになり、その日の予定がすべて変更になってしまう恐れがあります。
僕が初心者におすすめするロードバイクのスペック
以上で、僕が初心者の方に高級ロードバイクを書いてきましたが、おすすめするスペックはずばり以下の通りです。
※個人の意見ですので、あくまでご参考程度にして頂けますと幸いです。
ロードバイクを選ぶ上では、デザインで選ぶこともあるのは理解しています。
いかがでしたでしょうか。
この情報が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
また、以下の様な記事も挙げていますので、合わせて閲覧頂けたら嬉しいです!
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