強みを身に付けたり、磨いたりする方法を意識的・体系的に取り組む方法を学びたいと思い、いくつか書籍を読みましたので、今回はその中でおすすめの書籍3選をご紹介したいと思います。
なお、今回の内容は、内向型・外向型問わず、活かして頂ける内容かと思っておりますので、ぜひご参考になれば嬉しいです!
また、今回の内容は、要約かつ個人の見解も多分に含んでいますので、興味持たれた方は、実際に本を取って読んで頂くことをお勧めします。
マーケターのように生きろ
まず最初にご紹介したいのは、井上大輔さん著「マーケターのように生きろ」です。
自分を表現するのではなく、人の期待に応えることを追求し、まずは「相手をよく知り」「相手が何を求めているか」に思いを巡らせる。そして、自分のできる精一杯でそれに応えることが、際立った「個」を確立することに繋がり、現代においては「役に立つ」ことよりも「意味があること」を求められる時代の中で、より一層重要性を増していると書かれています。
自身のマーケティング方法
強みを発揮するために、以下の順番で自身をマーケティングしていくべきと書かれています。
- 市場を定義する:「自分がもっと輝く場所」が見つかる・見つける
- 価値を定義する:「相手が本当に欲するもの」がわかる
- 実利価値:「いま、役に立つこと」
水でいえば「ノドの渇きを癒やしてくれること」
- 保証価値:「何かあったときに役立つこと(潜在的価値)」
水でいえば「水の品質がしっかりしていそうなこと」 - 評判価値:「役に立たないけど、使う人にとって意味があること」
アクセサリーのように意味があることと言い換えられ、他人との関係の中で発生する。たとえば、おしゃれな人がジムで運動した後にVolvicを飲んでいたら絵になる等。 - 共感価値:「評判価値とは対照的に他人との関係においてではなく、純粋に自分の中で発生する価値」
Volvicはフランスの水なので、フランスの価値観に共感する人は、Volvicを飲むことで精神的充足感を得られる
- 実利価値:「いま、役に立つこと」
- 価値をつくりだす:「自分がやるべきこと」がわかる。
その価値を提供するための「機能・品質」「主張」「外観(パッケージ)」を選び、コンセプトをつくっていく。
それをよく理解した上で、相手との対話を通じて価値をつくりだし、磨き上げていくことが大切。 - 価値を伝える:「自分を必要とする相手」に見つけてもらう
- 覚えてもらう
→知ってもらうのではなく、覚えてもらう。
「知名度6割、印象3割、実力1割」と言われ、キャリアにおいて最も重要。 - 好きになってもらう
→覚えてもらうと同時に行う - 選んでもらう
- 覚えてもらう
また、強み(=価値)を作り出すためには、「計画された偶然理論」という理論があり、今目の前にある偶然に対して、全力で対処する経験を積み重ね、その偶然を「キャリアアップの機会」に変えるには、そこでの選択を一貫性を持って行うことが重要。
また、「誰に」「どう貢献するか」が定まらないうちは、シンプルに「貢献」を意識するだけでも構わず、迷ったら少しでも多くの人に貢献できるほうを選ぶ方がいいと書かれています。
仕事の強みの磨き方
2つ目にご紹介したい書籍は、吉沢康弘さん著の「仕事の強みの磨き方」です。
現代の仕事の強みの磨き方
現代の仕事の強みの磨き方は、以下の3つを繰り返すことで身に付くものと書かれています。
1.目の前の仕事に集中すること
精神的な集中度が一つの内容に100%注がれている状態を目指すべき。
また、プライベートに対しても粘り強く取り組むことも重要。ただし、キャリアチェンジを目的とした勉強はダメ。
2.変化の機会に従う
前例ではなく仮説で決断することを習慣化し、
「仮説を立てる」→「やってみる」→「新たなことを学ぶ」→「次の取り組みの仮説を立てる」を繰り返すことが大切。
また、読書や旅行を通じて、自分が本質的にどのような役割を果たすべきか、どのようなことに取り組むべきか考える。
3.新たな環境を活かす
転職や起業などした際、新たな環境においては、自身が立てた仮説には拘らないこと。
また、去る環境に最大限の配慮をし、関係を継続させられる様にすること。
4.(1に戻る)目の前の仕事に集中する
(以下繰り返し)といったサイクルのなかで、次々と新たなスキルを身につけ、変化し続けることである。
仕事ができる人に共通していること
また、仕事ができる人に共通しており、私たちにも適用できることとして以下の内容が書かれています。
① 最初の会社で徹底的に仕事をしてエッジ―な強みを磨いている
→目の前の仕事に無我夢中になって取り組み、成果が出るまで決して諦めずにいた姿勢。
② 不完全な自分を良しとし、他人にドンドン絡み、頼り、協働する
→自分があまり得意でないことをあけっぴろげに共有し、相手に気持ちよく強みを発揮してもらう。
③ 限界までハードワークし、自分の限界と限界への対処法を知っている
→絶対的に長時間労働、長時間思考に慣れていて鍛えられているという点はもとより、何よりも「本当にやばくなる前に、自分自身で自分を休ませる」という力を備えていること。
④ プライベートなパートナーや家族・友人にしっかりエネルギーを注いでいる
→プライベートを共に楽しみ、よいリフレッシュを与えてるくれるパートナーの存在が不可欠。
自分が出会ったパートナーに対して、長期的に思いやりと努力を重ね、安定した関係を築き上げること。
⑤ 自分自身のドライブポイントを、よく理解し活かしている
「仕事ができる」とはどういうことか?
最後にご紹介するのは、山口周さん/楠木健さん著の「「仕事ができる」とはどういうことか?」です。
仕事ができる人とは?
本書籍では、「仕事ができる」とは、自分以外の誰かに、以下の様に思われることと書かれています。
- 「頼りになる」
- 「安心して任せられる」
- 「この人ならなんとかしてくれる」
- 「この人じゃないとダメだ」
- 「成果を出せる」
スキルとセンス
本書では、スキルは場面によって求められるものが変わるものの、センスは場面に依らずどこでも流用可能なものとして、センスが大切だと書かれています。
スキル
経歴書に書けることはスキル。仕事が出来るアピールで頻繁に使われるもの。
例)家柄、勤務先、年収、資格など
センス
センスは経歴書には書けず、言葉でも表すことが出来ないもので、事後的にわかるもの。
センスのある人の仕事ぶり
センスのある人、すなわち仕事ができる人の仕事ぶりとして、以下の内容が挙げられています。
- 顧客の立場で、自分を見ている。
自分が何をしてもらったら嬉しいかを考えて、それを他者にしようとする。またそのために、様々な顧客視点を持つのが大事。 - 全体を見て仕事をしている
全体を相手にする人は、支払意思額・利益・コスト3つのうちのどれかと明確につながっている。裏を返せば、つながらないことには手をつけない。全体を見て、統合することが大事。 - 自分の「土俵」を理解している
- 具体と抽象の往復運動
ビジネスとは、個々の局面においては、一個の商品、一人の顧客など、必ず具体的である。しかし、センスのある人は、そのときに必ず「要するにこういうことだよな」と抽象化を行っており、そこで得られたロジックを頭の中の引き出しに入れている。この引き出しが人並み外れて充実している。 - やることの順序を意識している
1つひとつのやることは特別なことではないものの、やることの順序とタイミングを心得ている。 - インサイド アウトの人
どうなるかわからないけど、自分がこうすべき、したいと考えるからする。原因は自分にある。行動の原因を環境のせいにしない。
一方、アウトサイド インの人は、どうなるのか未来を知りたがる。
3つの書籍の内容をまとめてみると
3つの書籍で書かれていることを元に、以下の様に、取り組むことで「強み」が身に付き、磨かれると感じました。
僕自身、意識出来ていたこともあれば、新たな気づきもあったので、ぜひ今後に生かしていきたいと思ってます!
- 目の前の仕事に100%集中して取り組むこと
- 徹底的な顧客・相手志向による貢献を目指すこと
(顧客とは商品を買ってくれる人だけでなく、仕事をする相手も指す) - 自分の土俵(戦える場所)を理解していること
- 変化に適応し続けること
- プライベートなパートナーや家族にしっかりエネルギーを注ぎ、長期的に思いやりと努力を重ね、安定した関係を築き上げること
いかがでしたでしょうか。少しでも参考になれば嬉しいです!!
また、他ジャンルのおすすめ本で以下の記事も上げてみました。ほんの少しかもしれませんが参考になれば嬉しいです!
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